光福寺のイチョウの大木。太い幹の股から、古木の証である乳根がいくつも垂れ下がっている

樹齢八百年のイチョウ

仕事で大井町(東京都品川区)へ。タレントや芸人の卵たちに会った。一人は、夢が破れた直後だった。挫折はバネに、課題は踏み台にして、次に向かってほしい。

打ち合わせと打ち合わせの間に時間ができたので、品川区立品川歴史館に寄った。知らない土地で仕事をするときは、その土地の歴史を一度見ておきたい。

地名の由来が気になって調べた。諸説あるようだが、光福寺にある「大井の井」と呼ばれる井戸が、地名の由来のひとつとされている。了海上人が生まれたときに湧き出し、産湯に使われたと伝わる。

光福寺には、高さ四十メートルほどのイチョウがある。幹と大枝からは、古木の証である乳根がいくつも垂れている。樹齢八百年。こちらには圧倒された。

音楽と情景を紐付けて記憶に残すため、その場所で聴いていた曲でプレイリストを作ることを習慣にしている。この日、聴いていた曲の中から一曲。

First Light

Harold Budd & Brian Eno

雰囲気、あるいは周囲を取り巻く影響、すなわち色合いを指す「アンビエント・ミュージック」の生みの親が、一九八〇年に出した曲。

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