JR広島駅のホーム。「広島 ひろしま Hiroshima」の駅名標に、斜めの光と影が差している

川筋を抜ける

広島に一泊の出張。同時進行で進む仕事の合間に、川沿いで一息。風が心地いい。広島も栄えているが、大阪や東京のヒートアイランドに比べると、まだ「気の流れ」がある。街を空気が抜けている。

理由は地形と密度。広島の中心部は太田川の三角州で、六本の川が南北に街を流れ、瀬戸内海に開いている。川面は建物より低く遮るものがないので、昼は海風が、夜は逆に山からの陸風が川筋を通って抜ける。

大阪も東京も、もとは水路で組まれた街だった。江戸は、山を背に水を前にする「背山臨水」の考え方で地形と気の流れを活かして設計されたとされる。ただ今は、川に蓋をして高速道路を通し、建物が密集しすぎて、海風を地上まで届かせない。

風の通りが良い場所で、好きな音楽を聴きながら働ける環境をつくっていきたい。

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